オフィシャルブログ

T.A.Garageのよもやま話~第12回~

皆さんこんにちは!

 

熊本県熊本市でクルマ探しから購入、納車、その後のアフターサービスに至るまで総合的に対応している

T.A.Garage、更新担当の富山です。

 

 

 

車検制度と整備士の役割

― 安全基準を守る砦

 

1. 車検制度の基本

 

車検(自動車検査登録制度)は、日本で自動車を公道で走らせるために必須の制度です。

初回は新車登録から3年後、それ以降は2年ごと(商用車は1年ごと)が原則です。


検査では、安全性・公害防止・騒音基準が満たされているかを確認します。

2. 車検と定期点検の違い

 

しばしば混同されますが、車検はあくまで「その時点で基準を満たしているか」を確認するものです。


一方、定期点検は「今後の使用に耐えられるか」を診断し、必要な整備を施すもの。


つまり、車検は「合否判定」、定期点検は「予防整備」と言えます。

3. 車検でチェックされる項目

 

車検では以下のような項目が重点的に確認されます。

  • ブレーキ性能

  • 排気ガスの有害物質(CO・HC・NOx)の濃度

  • 灯火装置の明るさや角度

  • タイヤの溝・損傷

  • 下回りの腐食やオイル漏れ

 

整備士はこれらの項目を事前に点検・修理し、車検に通る状態へ仕上げます。

4. 整備士の役割

 

車検において整備士が果たす役割は非常に大きいです。

  • 事前整備:不適合箇所を修理し、確実に合格できるようにする。

  • 検査実施:認証工場や指定工場では、整備士自身が検査を行える場合もあります。

  • 安全の保証:点検記録簿を通じて、使用者へ整備内容を明確に伝える。

 

5. 車検を怠った場合のリスク

 

車検切れの車を走らせることは法律違反です。

罰則も厳しく、

  • 6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金

  • 違反点数6点(免許停止処分)

  • 自賠責保険の無効化 → 万一の事故で補償が受けられない

 

社会的信用の失墜も避けられません。

6. 車検と未来の技術

 

近年はハイブリッド車やEVの普及に伴い、車検におけるチェック項目も多様化しています。

  • 高電圧バッテリーの診断

  • 電子制御ブレーキの作動確認

  • 自動運転支援システム(ADAS)の検査

 

整備士は従来の機械知識だけでなく、電子・情報分野のスキルも求められています。

7. ユーザーが心掛けるべきこと

 

車検は単なる「通すための行事」ではなく、自動車の健康診断です。

ユーザーは車検直前だけでなく、日頃から定期点検を実施し、車の状態を維持しておくことが重要です。


◆まとめ

 

  • 定期点検:予防整備の重要性、安全性・経済性・資産価値の維持に直結。

  • 車検制度:法的に義務づけられた安全確認プロセスであり、整備士が合否の要を担う。

 

定期点検と車検は車の両輪のような存在です。

どちらも欠けてはならず、双方を適切に実施することで、初めて「安全で安心なカーライフ」が実現します。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

熊本県熊本市でクルマ探しから購入、納車、その後のアフターサービスに至るまで総合的に対応しております。

 

 

お問い合わせはこちらから!

 

facebook_face.jpg