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カテゴリー別アーカイブ: 日記

T.A.Garageのよもやま話~第12回~

皆さんこんにちは!

 

熊本県熊本市でクルマ探しから購入、納車、その後のアフターサービスに至るまで総合的に対応している

T.A.Garage、更新担当の富山です。

 

 

 

車検制度と整備士の役割

― 安全基準を守る砦

 

1. 車検制度の基本

 

車検(自動車検査登録制度)は、日本で自動車を公道で走らせるために必須の制度です。

初回は新車登録から3年後、それ以降は2年ごと(商用車は1年ごと)が原則です。


検査では、安全性・公害防止・騒音基準が満たされているかを確認します。

2. 車検と定期点検の違い

 

しばしば混同されますが、車検はあくまで「その時点で基準を満たしているか」を確認するものです。


一方、定期点検は「今後の使用に耐えられるか」を診断し、必要な整備を施すもの。


つまり、車検は「合否判定」、定期点検は「予防整備」と言えます。

3. 車検でチェックされる項目

 

車検では以下のような項目が重点的に確認されます。

  • ブレーキ性能

  • 排気ガスの有害物質(CO・HC・NOx)の濃度

  • 灯火装置の明るさや角度

  • タイヤの溝・損傷

  • 下回りの腐食やオイル漏れ

 

整備士はこれらの項目を事前に点検・修理し、車検に通る状態へ仕上げます。

4. 整備士の役割

 

車検において整備士が果たす役割は非常に大きいです。

  • 事前整備:不適合箇所を修理し、確実に合格できるようにする。

  • 検査実施:認証工場や指定工場では、整備士自身が検査を行える場合もあります。

  • 安全の保証:点検記録簿を通じて、使用者へ整備内容を明確に伝える。

 

5. 車検を怠った場合のリスク

 

車検切れの車を走らせることは法律違反です。

罰則も厳しく、

  • 6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金

  • 違反点数6点(免許停止処分)

  • 自賠責保険の無効化 → 万一の事故で補償が受けられない

 

社会的信用の失墜も避けられません。

6. 車検と未来の技術

 

近年はハイブリッド車やEVの普及に伴い、車検におけるチェック項目も多様化しています。

  • 高電圧バッテリーの診断

  • 電子制御ブレーキの作動確認

  • 自動運転支援システム(ADAS)の検査

 

整備士は従来の機械知識だけでなく、電子・情報分野のスキルも求められています。

7. ユーザーが心掛けるべきこと

 

車検は単なる「通すための行事」ではなく、自動車の健康診断です。

ユーザーは車検直前だけでなく、日頃から定期点検を実施し、車の状態を維持しておくことが重要です。


◆まとめ

 

  • 定期点検:予防整備の重要性、安全性・経済性・資産価値の維持に直結。

  • 車検制度:法的に義務づけられた安全確認プロセスであり、整備士が合否の要を担う。

 

定期点検と車検は車の両輪のような存在です。

どちらも欠けてはならず、双方を適切に実施することで、初めて「安全で安心なカーライフ」が実現します。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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T.A.Garageのよもやま話~第11回~

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定期点検の重要性

― 車の安全と寿命を守るために

 

1. 定期点検とは何か

 

自動車を安全かつ快適に使用し続けるためには、定期点検が欠かせません。

これは「法定点検」とも呼ばれ、自動車の使用者に実施が義務づけられている整備です。


点検を怠ると、走行中のトラブルや事故につながる恐れがあるため、整備士による確実なチェックが求められます。

2. 点検の法的根拠

 

道路運送車両法に基づき、車両は定められた期間ごとに点検・整備を行う必要があります。

乗用車の場合、代表的なものが 12カ月点検24カ月点検です。

  • 12カ月点検:エンジンルーム、ブレーキ、ステアリング、灯火装置など日常的に酷使される部分を重点的に点検。

  • 24カ月点検:いわゆる「車検」に合わせて行うもので、より詳細に分解・測定を含めたチェックが行われます。

 

3. 定期点検の目的

 

定期点検の目的は単に「壊れたら直す」ことではなく、壊れる前に予兆を見つけることにあります。


例えば、ブレーキパッドの摩耗やタイヤの劣化は、重大な事故を招く要因となりますが、点検で早期に発見すれば未然に防ぐことが可能です。

4. 整備士が行う点検の具体例

 

定期点検では、整備士が次のような作業を行います。

  • エンジンオイルの状態確認(劣化・量の不足)

  • バッテリー電圧のチェック(突然の始動不能防止)

  • ブレーキパッドやディスクの摩耗確認

  • タイヤの溝や空気圧の確認

  • 下回りの腐食やオイル漏れの有無

 

これらは一般のユーザーでは気づきにくい部分であり、専門知識を持つ整備士だからこそ可能な作業です。

5. 定期点検を怠った場合のリスク

 

点検を行わないと、以下のようなトラブルが発生する可能性があります。

  • 走行中のエンジン停止 → 突然の故障で交通事故の危険

  • ブレーキの効きが悪化 → 重大事故に直結

  • タイヤバースト → 高速走行時には致命的な事故要因

  • 燃費の悪化・排気ガスの増加 → 経済的損失と環境負荷

 

6. 定期点検のメリット

 

  • 安全性の確保:不具合を未然に防ぎ、安心して走行できる。

  • 車の寿命を延ばす:早期整備により大掛かりな修理を避けられる。

  • 経済的効果:燃費の改善や故障の未然防止によりトータルコスト削減。

  • 資産価値の維持:点検記録簿がしっかりある車は中古車市場でも評価が高い。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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T.A.Garageのよもやま話~第10回~

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未来の自動車整備 – エコとデジタルで進化する“次世代工場”

 

 

いま、自動車業界は歴史的な大転換期にあります。


EV(電気自動車)、水素自動車、自動運転、そしてカーボンニュートラルへの挑戦…。


この変化は、整備の現場にも革命をもたらしています。

「未来の整備工場ってどうなるの?」
今回は、エコとテクノロジーの視点から、その未来像を一般的な市場での例を基に描いてみましょう。


⚡ EV・FCV時代、整備はこう変わる

 

1. オイル交換がいらない!?

EVにはエンジンがありません。つまり、エンジンオイル交換は不要に。
廃油問題がほぼ解消され、環境負荷は大幅に減ります。

2. バッテリーが“整備の主役”に

EVではバッテリーのメンテナンスやリサイクルが中心業務に。
さらに、使用済みバッテリーを家庭用蓄電池に再利用する仕組みも進化します。


🏭 エコな整備工場の姿

 

  • 太陽光+蓄電でゼロエミッション工場
    再生エネルギーで工場を動かし、余剰電力はEV充電スタンドへ。

 

  • VOCゼロの塗装ブース
    水性塗料と回収システムで、空気を汚さない塗装環境を実現。


💻 デジタル革命でスマート整備へ

 

1. IoTで車両を常時モニタリング

車両データをクラウドで管理し、AIが故障を予測。「壊れる前に修理」が当たり前に。

2. AI診断と自動見積もり

エラーコード解析、修理箇所の特定、見積作成までAIが担当。整備士は作業に集中できます。

3. 自動化工場の誕生

ロボットアームがタイヤ交換、ピット作業を担う「半自動工場」が現実に。
整備士は高度な診断やIT対応にシフトします。


🌱 環境への影響はどう変わる?

 

  • 廃油・排ガス問題は大幅減:EV普及で従来型の課題がほぼ解消。

  • ゼロエミッション工場:再エネ導入と廃棄物の完全リサイクルで、環境負荷ゼロを目指す。


🧭 未来の整備士像

 

  • 電気とITのプロフェッショナル
    バッテリー診断、ソフトウェアアップデート、データ解析が必須スキルに。

  • 「エコ+テクノロジー」対応のスペシャリスト
    環境と安全の両立を担う、新時代の整備士へ。


まとめ

 

未来の自動車整備は、クリーンでスマート、そしてハイテクな世界へ。


工場は「ゼロエミッション」、整備士は「IT+電気のプロ」という時代がやってきます。


これからは、環境対応とデジタル対応が整備業界の生き残りのカギになるでしょう。

次回もお楽しみに!

 

 

 

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T.A.Garageのよもやま話~第9回~

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自動車整備と環境 – その関係といま直面している課題

 

 

車社会を支える自動車整備。


でも、オイルやタイヤを交換したり、排ガスを点検したりする整備工場は、実は環境にも深く関わっています。

普段は見えないけれど、そこには「リサイクル」「廃棄物管理」「省エネ」など、たくさんの取り組みと課題があります。


今回は、整備業界と環境問題のつながりを一般的な市場での例を基にじっくり見ていきましょう。


🌍 整備と環境の関係、どんなところに影響が?

 

整備の現場では、実に多くの「環境リスク」が潜んでいます。

代表的なものを3つ挙げてみます。

1. 廃油・廃液問題

エンジンオイルやブレーキフルード、冷却水(LLC)など、車の性能を守るために必要な液体。
でも、交換後の「廃油」や「廃液」をどうするかが大問題です。
もし不適切に処理されれば、土壌や水質汚染の原因になってしまいます。

2. 廃タイヤとバッテリー

使い終わったタイヤは年間で約1億本も発生するといわれています。
さらに、鉛や酸を含むバッテリーは、リサイクルしないと有害物質が環境に漏れるリスクがあるんです。

3. 大気汚染への影響

排ガス検査のためにエンジンを回すと、その排気ガスが工場周辺に排出されます。
また、塗装や洗浄に使う溶剤にはVOC(揮発性有機化合物)が含まれていて、光化学スモッグの原因にもなります。


🔍 いま取り組まれている“エコ整備”

 

1. 廃棄物のリサイクル

  • 廃オイルは再生燃料や再生潤滑油に。

  • バッテリーは鉛をリサイクルし、新しいバッテリーへ。

  • 廃タイヤはゴム製品や燃料に再利用。

 

2. VOC対策としての水性塗料

塗装ブースでは、従来の溶剤系塗料から水性塗料への切り替えが進んでいます。


これで大気への有害成分の排出を大幅に削減。

3. 工場の省エネ・再エネ化

LED照明や省エネ機器、さらに屋根に太陽光パネルを設置する工場も出てきました。


💡 それでも残る課題

 

  • コスト負担が大きい:廃棄物処理や再エネ導入にはお金がかかる。

  • 中小工場の対応が遅れがち:資金や人材の問題で、取り組みに差がある。

  • 電動化への準備不足:EVやハイブリッド対応の教育・設備投資が追いついていない。


🧭 環境対応は整備業界の未来を左右する

 

車の整備は、安全を守るために不可欠な仕事。

でも、これからは**「環境にやさしい整備」**が求められます。


次回は、未来の整備工場がどんな姿になるのか、エコとデジタル化の最前線をのぞいてみましょう!

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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T.A.Garageのよもやま話~第8回~

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プロが守るべき「自動車整備の鉄則」

~技術だけじゃない、心で支える整備のプロフェッショナル~

前回は、自動車整備の歴史を振り返りました。
今回は、その流れを受けて、現場で日々整備にあたる私たち整備士が守るべき「鉄則」について掘り下げていきます。

整備は単なる技術職ではありません。“人の命”と“社会の流れ”を支える、責任ある仕事。だからこそ、守るべき原則には重みがあります。


🛡️ 鉄則①「安全最優先」― すべての作業は命を守るためにある

 

整備における最大の使命は、“安全性の確保”。
そのためには以下を徹底する必要があります:

  • リフト使用時の二重確認

  • タイヤのトルク締めチェック

  • 燃料・高圧部の絶縁処置

  • 試運転時の異音・異臭の確認

 

また、自分の安全にも万全を期すべきです。高温部・高電圧部の整備では絶縁手袋・ゴーグル・保護具の着用を怠らず、「慣れ」が事故を生まないように心がけましょう。


🔎 鉄則②「原因究明の徹底」― 部品交換ではなく、診断こそ整備の本質

 

例えば、「エンジンがかからない」という症状ひとつでも、原因は:

  • バッテリーの電圧不足

  • セルモーターの不良

  • イグニッション不良

  • ECU不良

  • キースイッチの接触不良

 

と、いくつも考えられます。“とりあえず部品交換”では、根本的な解決にはなりません。

“なぜ壊れたのか?”
“なぜ今起こったのか?”
“今後も再発しないか?”

この3つの視点から原因を深掘りするのが、プロ整備士の使命です。


📋 鉄則③「チェックリストの遵守」― 慣れこそ最大の敵

 

整備現場では、経験豊富な整備士ほど基本を疎かにしがち。
だからこそ「ルール通りにやる」「手順を守る」ことが重要です。

  • オイル交換後の漏れ確認

  • ブレーキエア抜き後の再チェック

  • ランプ点検、ワイパー確認

“当たり前のことを、当たり前にやる”。それが事故やトラブルを防ぎます。


📚 鉄則④「学び続ける姿勢」― 整備は“資格を取って終わり”ではない

 

車は日々進化しています。AI制御、クラウド連携、センサーフュージョン…
これからは「情報を理解し、技術に適応する力」が問われる時代です。

  • 定期的なメーカー講習の受講

  • 診断機のアップデート確認

  • 新型車の取扱説明書の熟読

  • 国交省の技術通達の把握

整備士は「機械に強いだけ」では通用しない、まさに総合技術職です。


💬 鉄則⑤「お客様との対話を怠らない」― 整備はサービス業でもある

 

最後に大切なのが「コミュニケーション」。
どんなに腕のいい整備士でも、お客様との信頼関係が築けなければ、仕事の価値は半減してしまいます。

  • 車の状態を正確にわかりやすく伝える

  • 修理方法や見積もりの意図を説明する

  • 安心して任せてもらえるよう、笑顔と丁寧な言葉を心がける

整備士は“車と人の橋渡し役”。技術も接客も、両輪で成り立つ時代です。


🔚 まとめ:整備士の鉄則は「信頼」と「責任」

 

工具を握る手には、お客様の命がかかっています。
整備士の鉄則とは、技術に対する誠実さと、人に対する思いやりを持ち続けることです。時代がどれだけ変わっても、それは変わりません。

これからも、整備の現場で汗を流すすべての仲間たちと共に、“信頼されるプロ”であり続けましょう!

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

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T.A.Garageのよもやま話~第7回~

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T.A.Garage、更新担当の富山です。

 

 

 

自動車整備の歴史をたどる旅

~産業革命からデジタル制御へ、技術と信頼の軌跡~

 

 

 

今回のテーマは「自動車整備の歴史」。


普段何気なく乗っている車、その裏側には130年以上にも及ぶ技術の積み重ねと、整備士たちの不断の努力があります。今回は、そんな“縁の下の力持ち”である整備の世界の、過去から現代までをじっくりと振り返ってみましょう。


🚗 そもそも整備とは何か?

 

整備とは、「本来あるべき性能を維持すること」。
つまり、壊れたから直すだけでなく、壊れないように予防するのも整備の本質です。これは実は、今も昔も変わらない大原則。時代とともにその方法やツールは変わりましたが、“安全・快適な走行を支える”という使命は不変です。


🔧 19世紀:産業革命と自動車誕生の時代

 

自動車の整備は、自動車そのものの誕生と共に始まりました。
1886年、ドイツのカール・ベンツが発明したガソリン自動車。この頃の車は、現代のような大量生産品ではなく、職人による一点モノ。整備も製作も一体化していました。

当時の“整備士”は、まさに機械技術者であり発明家。試行錯誤の連続であり、油まみれになりながら機構の調整を重ねていた時代です。


🚙 20世紀初頭:大量生産が整備を“職業”に変えた

 

1908年、アメリカのフォード社が「T型フォード」の量産を開始。
ベルトコンベア方式の導入で、車は一気に庶民の乗り物となりました。すると、車が壊れたときに対応する「整備専門職」が必要とされ始めます。

この頃から、「整備士」は製造とは別の職種として成立していきます。欧米では職業訓練校が整備士養成を始め、日本でも軍用トラックやバスの普及とともに整備技術が高まっていきました。


🛠️ 戦後復興と日本車の急成長

 

第二次世界大戦後の日本では、交通インフラの復旧とともに自動車の需要が急増。トヨタ、日産、三菱などが次々と乗用車を市場投入し、モータリゼーションが進みました。

1950年代には整備工場が各地に設立され、「民間車検工場制度」も誕生。さらに1960年、国家資格「自動車整備士」が法制化され、整備は“専門職”として社会的信用を得るようになります。


🔍 1970〜80年代:排ガス規制とメカニック文化の成熟

 

オイルショックや排気ガス問題により、整備にも新たな技術対応が求められるようになりました。特にキャブレター調整や排ガス浄化装置の整備は、国家整備士試験でも重点項目となりました。

この時期は「メカチューン」「レース整備士」「街のクルマ屋さん」が花形だった時代。
エンジンの音、振動、においで異常を察知する熟練職人が各地にいました。


💻 1990年代以降:電子制御化とスキャンツールの時代へ

 

バブル期を超えると、車の制御は完全に電子化の方向へ。ECU(電子制御ユニット)による燃料噴射制御、AT制御、ABS、さらにはエアバッグなど、安全・快適機能が次々と車に組み込まれていきます。

整備士は「工具を持つ人」から、「データを読む人」へ。スキャンツール、診断ソフト、パソコン操作など、新たなスキルが必須となりました。


⚡ 現代:EVとDX化の波が整備を再定義する

 

現在では、EV(電気自動車)やFCV(水素自動車)、自動運転技術といった革新技術が次々に登場。

整備士には高電圧作業の知識やソフトウェアアップデートの技術、さらには車両データのクラウド管理といった“IT整備士”としての資質が求められます。


🧭 歴史を知ることは、未来を整えること

 

整備の進化は、そのまま車社会の進化です。道具やシステムは変わっても、「人の命を預かる」という責任は変わりません。

次回は、そんな整備士が守るべき“現代の鉄則”について、より実践的に深掘りしていきましょう。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

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T.A.Garageのよもやま話~第6回~

皆さんこんにちは!

 

T.A.Garage、更新担当の富山です。

 

 

 

本日は第6回自動車整備雑学講座!

今回は、未来の自動車整備についてです。

 

 

 

車の世界もどんどん進化していますよね。

最近では電気自動車(EV)やハイブリッド車が増えてきて、「これからの自動車整備はどうなるんだろう?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

今回は、未来の自動車整備について、最新のトピックをフレンドリーにお届けします!

車の整備がどんなふうに進化していくのか、一緒に想像してみましょう!

 

 

 

電気自動車(EV)の整備

最近、街中でEV(電気自動車)を見かけることが増えてきましたよね。

環境に優しいだけでなく、静かで快適な乗り心地が魅力のEVですが、実は整備の内容がこれまでのガソリン車とは大きく異なるんです。

 

 

1. EV整備の中心はバッテリーとモーター

ガソリン車の整備といえば、エンジンやオイル交換が主な作業でした。

しかし、EVにはエンジンがなく、代わりに「バッテリー」と「モーター」が車の心臓部を担っています。

このため、整備のポイントも大きく変わります。

 

 

バッテリーの点検とメンテナンス

EVのバッテリーは車を動かすためのエネルギー源。

バッテリーの劣化状態や充電効率を定期的にチェックする必要があります。

また、気温の変化や使用頻度によってバッテリーの性能が変わるため、プロの点検が欠かせません。

 

 

モーターの整備

モーターはエンジンの代わりに車を動かす重要な部分です。

駆動系の部品や冷却システムのメンテナンスも含め、細かなチェックが求められます。

 

 

 

2. 冷却システムの重要性

EVはモーターやバッテリーが熱を持ちやすいので、冷却システムが非常に重要です。

ラジエーター液のチェックや冷却システム全体のメンテナンスを怠ると、バッテリーの寿命が短くなったり、車全体の性能が落ちることも。

 

 

 

3. ソフトウェアのアップデートも整備の一環に

EVはコンピューター制御が非常に重要な役割を果たしているため、整備内容に「ソフトウェアのアップデート」が加わりました。

スマートフォンのアプリを更新するように、車のシステムを最新の状態に保つことで、より安全で快適に走行できます。

 

 

未来のドライバーへのメッセージ

「EVって整備が難しそう…」と不安になるかもしれませんが、整備工場やディーラーでは専用の設備や知識を持ったスタッフが対応してくれるので安心してください。

これからは「ガソリンスタンドに行く」感覚で、気軽にEVの点検をお願いする時代になりそうですね!

 

 

AIとデジタル化で効率アップ

未来の整備では、AIやデジタル技術が大活躍する時代がやってきます。

これまで整備士さんが時間をかけて調べていたことを、AIがスピーディーに解決してくれるようになるんです。

 

 

 

1. AI診断システムの登場

最近では、車に搭載されたセンサーやカメラがリアルタイムで車の状態を監視し、不具合があればAIが自動で診断するシステムが開発されています。

 

どんなことが分かるの?

例えば、エンジンやバッテリーの異常、タイヤの空気圧低下、ライトの故障などをAIが瞬時に検出。

「あと何キロ走れるのか」や「どの部品を交換すべきか」まで詳しく教えてくれるんです!

 

 

メリット

これまで車のトラブルを特定するのに時間がかかっていた整備が、より短時間で正確に行えるようになります。

ドライバーにとっても、トラブルを未然に防ぐ大きな安心材料になりますね!

 

 

2. AR(拡張現実)を活用した整備

整備士さんがARゴーグルをかけると、目の前に車の内部構造が3Dで映し出され、どの部品が異常かを一目で確認できる技術も進化しています。

まるでSF映画のような世界ですが、これが現実になりつつあるんです!

 

 

具体的な活用例

整備士さんがARゴーグルを装着すると、配線やパーツの情報が目の前に表示され、修理手順や注意点がリアルタイムで案内されます。

初心者の整備士でも高度な修理ができるようになるのはすごいことですよね!

 

3. 自動化された整備ロボットの活躍

一部では、タイヤ交換やオイル交換をロボットが自動で行う試みも始まっています。

人が手作業で行うよりもスピーディーかつ正確に作業が進むため、待ち時間が短縮されるのは嬉しいポイントです。

 

 

 

以上、第6回自動車整備雑学講座でした!

次回の第7回もお楽しみに!

 

 

 

 

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T.A.Garageのよもやま話~第5回~

皆さんこんにちは!

 

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本日は第5回自動車整備雑学講座!

今回は、突然の故障の対処についてです。

 

 

 

突然のトラブル、焦らず対処するための知識を身につけよう!

 

車に乗っていると、突然のトラブルに出くわすことがありますよね。

エンジンがかからない、タイヤがパンクした…そんなとき、どうすればいいのか分からずに焦ってしまうことも。

でも大丈夫!

今回のシリーズでは、よくある車のトラブルとその応急処置方法について、分かりやすく解説します。

いざというときに役立つ知識を身につけて、安心してドライブを楽しみましょう!

 

 

 

エンジンがかからないとき

朝の通勤時や遠出の旅行中、いざ車を動かそうとしたらエンジンがかからない…そんな経験、ありませんか?

突然のトラブルに驚くかもしれませんが、原因を冷静に考えれば意外と簡単に対処できることもあります。

ここでは、エンジンがかからない主な原因と応急処置について詳しくご紹介します。

 

 

 

1. 考えられる原因

エンジンがかからない場合、以下のような原因が考えられます。

 

 

バッテリー上がり

エンジンがかからないトラブルの中で最も多い原因です。

特に寒い冬や、ヘッドライトや室内灯をつけっぱなしにしてしまった場合に起こりやすいです。

 

 

燃料切れ

シンプルですが意外と多いのが、このケース。

「まだ走れる」と思っていたら、予想以上に燃料が減っていたということも。

燃料メーターを確認しましょう。

 

 

 

2. 応急処置方法:ジャンプスタートのやり方

エンジンがかからない原因がバッテリー上がりの場合、ジャンプスタートケーブルを使えば応急処置ができます。

以下の手順で試してみましょう。

 

 

ジャンプスタートケーブルを用意する

ケーブルはカー用品店やホームセンターで購入できます。

トランクや後部座席に常備しておくと安心です。

 

 

助けてもらえる車を探す

近くにいる別の車のドライバーにお願いして、電力を分けてもらいましょう。

 

 

接続方法

– 赤いケーブルを「上がったバッテリー」と「助ける側のバッテリー」のプラス端子に接続。

– 黒いケーブルを「助ける側のバッテリーのマイナス端子」と「上がった車のエンジンブロック(金属部分)」に接続します。

 

 

エンジンをかける

助ける側の車を先に始動させてから、上がった車のエンジンを試してみましょう。

エンジンがかかれば、ケーブルを取り外して完了です!

 

 

 

3. 応急処置後の注意点

ジャンプスタートでエンジンが復活したら、できるだけ早く整備工場やカーショップでバッテリーの状態をチェックしてもらいましょう。

バッテリーが劣化している場合は交換が必要です。

また、燃料切れの場合は最寄りのガソリンスタンドで燃料を補充して、燃料計が正常に動くか確認してください。

 

 

タイヤがパンクしたらどうする?

走行中に「ドン!」という音がしてタイヤがパンクした経験、ありますか?

タイヤのトラブルは突然起こることが多いですが、事前に応急処置の手順を知っておくことで、焦らずに対応できます。

 

 

1. 応急処置の流れ

 

安全な場所に車を停める

パンクに気づいたら、まずは安全な場所に停車しましょう。

高速道路の場合はハザードランプを点灯させて、路肩や非常停車帯に車を移動します。

三角表示板を設置し、後続車に注意喚起を行いましょう。

 

 

車載工具を準備する

ほとんどの車には、スペアタイヤやジャッキ、レンチが備え付けられています。

まずはそれらを取り出しましょう。

 

 

スペアタイヤに交換する

– ジャッキを使って車を持ち上げ、パンクしたタイヤのナットを外します。

– パンクしたタイヤを取り外し、スペアタイヤを取り付けます。

– ナットをしっかり締め直したら、ジャッキを下ろして交換完了です。

 

 

2. スペアタイヤの注意点

スペアタイヤはあくまで一時的な使用を前提としているため、交換後は速やかに整備工場に行き、正式な修理やタイヤ交換を受けましょう。

また、スペアタイヤ自体も定期的に点検しておくことが大切です。

古くなったスペアタイヤでは十分な性能を発揮できないことがあります。

 

 

3. 最近の便利アイテム:パンク修理キット

最近では、パンク修理キットを車に備え付けている場合もあります。

修理キットを使えばスペアタイヤを使わずに応急処置が可能です。

ただし、こちらも完全な修理ではないため、後でしっかりと整備工場で点検を受けましょう。

 

 

 

以上、第5回自動車整備雑学講座でした!

次回の第6回もお楽しみに!

 

 

 

 

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T.A.Garageのよもやま話~第4回~

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本日は第4回自動車整備雑学講座!

今回は、自分でできる簡単メンテナンスについてです。

 

 

 

突然ですが、「車のメンテナンスってなんだか難しそう…」「全部プロに任せてるけど、自分でもできることってないのかな?」と思ったことはありませんか?

実は、車のメンテナンスの中には、簡単に自分でできることがたくさんあるんです!

今回は、初心者でも挑戦しやすい「エンジンオイルのチェック」と「タイヤの空気圧確認」の方法をフレンドリーにお届けします。

ちょっとしたメンテナンスで、愛車の調子がぐんと良くなるかもしれませんよ!

 

 

 

エンジンオイルのチェック方法

エンジンオイルは車の「血液」と言われるほど重要なもの。

オイルが足りない、または汚れていると、エンジンの寿命が縮んでしまいます。「エンジンが壊れたら大変!」と思うかもしれませんが、エンジンオイルのチェックはとっても簡単なのでご安心を。

次のステップを参考に、自分でチャレンジしてみましょう!

 

 

 

エンジンオイルチェックのステップ

車を平らな場所に停める

エンジンオイルは車が平らな状態でないと正確な量を測れません。

駐車場やガレージのフラットな場所に車を停め、エンジンを停止しましょう。

 

 

エンジンを止めて5分待つ

エンジンを停止してからすぐにチェックすると、オイルが完全に下に落ちきっていないことがあります

。5分ほど待ってからチェックするのがポイントです。

 

ボンネットを開けてオイルゲージを引き抜く

ボンネットを開けると、「エンジンオイル」の目印が付いたゲージがあります。

それをゆっくり引き抜き、オイルの付着部分を確認します。

最初に引き抜いたときは、一度布や紙で拭き取ってから再度挿し直し、もう一度引き抜いて正確な状態を確認しましょう。

 

 

オイル量と汚れ具合をチェック

オイルゲージには「MIN(最低ライン)」と「MAX(最大ライン)」の目盛りが付いています。

オイルがこの範囲内にあればOK。

また、オイルの色も確認!

透明感のある茶色なら問題ありませんが、黒く汚れている場合は交換が必要です。

 

 

オイルのチェック頻度は?

普段から街乗りがメインの方でも、1か月に1回程度チェックするのがおすすめ。

長距離ドライブや急な用事の前には、必ず確認しましょう!

 

 

チェック後の対処方法

オイルが少ない場合

同じ種類のオイルを購入し、規定の量まで補充しましょう。

自分で補充が難しい場合は、近くの整備工場に相談してみてください。

 

 

オイルが汚れている場合

オイル交換のサインです。エンジンオイルは通常、走行距離5,000~10,000kmごとに交換が必要なので、交換時期を確認してみてください。

 

 

ちょっとしたアドバイス

「エンジンオイルをチェックするなんて、私にできるかな?」と思う方も、最初の1回を経験すれば大丈夫!

慣れれば5分もかからない簡単作業です。

 

 

タイヤの空気圧チェック

 

タイヤの空気圧は、安全運転に直結する大切な要素です。

空気圧が適正でないと、燃費が悪くなったり、タイヤが早く摩耗してしまうことも…。

特に長距離ドライブの前や気温が大きく変わる季節には、定期的にチェックしましょう!

 

 

タイヤ空気圧チェックのステップ

 

 

空気圧測定器を準備する

ガソリンスタンドには、空気圧を測定するための機器が設置されていることが多いです。

また、家庭用の簡易測定器もインターネットで購入できます。

 

車の適正空気圧を確認する

車の適正な空気圧は、運転席側のドアの内側に記載されていることがほとんどです。

車種によって異なるため、必ず自分の車に合った数値を確認しましょう。

 

空気圧を測定する

タイヤのバルブキャップを外し、空気圧測定器を取り付けます。

測定器に表示される数値が適正範囲内かどうかを確認しましょう。

 

空気圧を調整する

空気圧が低い場合は、測定器のエアポンプで空気を補充します。

高すぎる場合は、少し空気を抜いて調整します。

 

空気圧チェックのタイミング

月に1回程度のチェックを習慣にするのがおすすめ!

特に、旅行や長距離ドライブの前には必ず確認しましょう。

また、気温の変化が大きい季節の変わり目には、空気圧が変化しやすいので要注意です。

 

 

適正空気圧を保つメリット

燃費向上

タイヤの空気圧が適正な状態だと、転がり抵抗が減り、燃費が良くなります!

 

タイヤ寿命が延びる

空気圧が低いとタイヤが変形しやすく、偏摩耗の原因になります。

適正空気圧を保つことでタイヤの寿命が長くなります。

 

安全性が向上

空気圧が適正であれば、タイヤの接地面積が均一になり、雨の日やカーブでのグリップ力が向上します。

 

初心者でも安心!簡単な空気圧チェック

「測定器を使うのがちょっと不安…」という方も、ガソリンスタンドでスタッフにお願いすればサポートしてくれることが多いです。

自分で挑戦してみたい方は、慣れるまで一度経験者と一緒にやってみるのもいいですね!

 

 

以上、第4回自動車整備雑学講座でした!

次回の第5回もお楽しみに!

 

 

 

お問い合わせはこちらから!

 

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T.A.Garageのよもやま話~第3回~

皆さんこんにちは!

 

T.A.Garage、更新担当の富山です。

 

 

 

本日は第3回自動車整備雑学講座!

今回は、季節ごとのメンテナンスのポイントについてです。

 

 

 

季節ごとに愛車をケアして、快適なドライブを!

 

車にとって、季節の変化は人間以上に負担がかかることも。

冬の凍える寒さや夏の焼けつく暑さに対応するためには、適切なメンテナンスが欠かせません。

ここでは、季節ごとに必要なメンテナンスのポイントをわかりやすく解説します。

これを読んで、どの季節でも安心してドライブを楽しみましょう!

 

 

冬のメンテナンス

冬は寒さによるトラブルが多発する季節です。

出先でのトラブルを防ぐため、早めに準備しておくことが大切です。

 

1. バッテリーの点検

寒さでバッテリー性能が低下し、エンジンがかからなくなるトラブルが起こりやすくなります。

 

チェックポイント

– バッテリーの電圧が十分かを確認。
– 接続部分にサビや汚れがないかをチェック。

 

対策

バッテリーの寿命が近い場合は交換を。

冬前の点検で予防するのが安心です!

 

 

2. スタッドレスタイヤへの交換

冬の路面は雪や氷で滑りやすく、普通タイヤでは危険です。

スタッドレスタイヤの交換は必須!

 

チェックポイント

– タイヤの溝の深さを確認(プラットホームが見えたら交換時期)。
– 製造から5年以上経過している場合は、新しいものに交換を検討しましょう。

 

エピソード

「突然の雪で焦ったけれど、スタッドレスタイヤに替えておいたおかげで安心して運転できました!」という声も多いです。

 

 

3. 凍結防止ウォッシャー液

 

フロントガラスが凍りつくと、視界が悪くなり事故の原因に。

 

おすすめの対策

冬専用のウォッシャー液を使用。

通常のウォッシャー液では凍る可能性があるので注意です。

 

 

夏のメンテナンス

暑い夏はエンジンやタイヤに大きな負担がかかる季節。

長時間のドライブや渋滞に備えてしっかりケアしましょう。

 

 

1. エアコンの点検

夏場のエアコンが効かないと、快適なドライブどころか熱中症のリスクも。

 

チェックポイント

– 冷媒ガスが不足していないか。
– エアコンフィルターが詰まっていないか。

 

整備後の効果

エアコンの効きが良くなり、快適さが格段にアップします。

 

 

2. 冷却水(ラジエーター液)の確認

暑さでエンジンが過熱しやすい夏。

冷却水の状態が悪いと、オーバーヒートの原因になります。

 

チェックポイント

– 冷却水の量と劣化状態を確認。
– 冷却水を補充する際は、必ず適切な種類を使用してください。

 

3. タイヤの空気圧調整

夏は気温が上がるとタイヤ内の空気が膨張し、空気圧が変化しやすくなります。

 

対策

定期的に空気圧を測定し、適切な値を保つことでタイヤの寿命を延ばせます。

 

 

以上、第3回自動車整備雑学講座でした!

次回の第4回もお楽しみに!

 

 

 

お問い合わせはこちらから!

 

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