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T.A.Garageのよもやま話~第8回~

皆さんこんにちは!

 

T.A.Garage、更新担当の富山です。

 

 

プロが守るべき「自動車整備の鉄則」

~技術だけじゃない、心で支える整備のプロフェッショナル~

前回は、自動車整備の歴史を振り返りました。
今回は、その流れを受けて、現場で日々整備にあたる私たち整備士が守るべき「鉄則」について掘り下げていきます。

整備は単なる技術職ではありません。“人の命”と“社会の流れ”を支える、責任ある仕事。だからこそ、守るべき原則には重みがあります。


🛡️ 鉄則①「安全最優先」― すべての作業は命を守るためにある

 

整備における最大の使命は、“安全性の確保”。
そのためには以下を徹底する必要があります:

  • リフト使用時の二重確認

  • タイヤのトルク締めチェック

  • 燃料・高圧部の絶縁処置

  • 試運転時の異音・異臭の確認

 

また、自分の安全にも万全を期すべきです。高温部・高電圧部の整備では絶縁手袋・ゴーグル・保護具の着用を怠らず、「慣れ」が事故を生まないように心がけましょう。


🔎 鉄則②「原因究明の徹底」― 部品交換ではなく、診断こそ整備の本質

 

例えば、「エンジンがかからない」という症状ひとつでも、原因は:

  • バッテリーの電圧不足

  • セルモーターの不良

  • イグニッション不良

  • ECU不良

  • キースイッチの接触不良

 

と、いくつも考えられます。“とりあえず部品交換”では、根本的な解決にはなりません。

“なぜ壊れたのか?”
“なぜ今起こったのか?”
“今後も再発しないか?”

この3つの視点から原因を深掘りするのが、プロ整備士の使命です。


📋 鉄則③「チェックリストの遵守」― 慣れこそ最大の敵

 

整備現場では、経験豊富な整備士ほど基本を疎かにしがち。
だからこそ「ルール通りにやる」「手順を守る」ことが重要です。

  • オイル交換後の漏れ確認

  • ブレーキエア抜き後の再チェック

  • ランプ点検、ワイパー確認

“当たり前のことを、当たり前にやる”。それが事故やトラブルを防ぎます。


📚 鉄則④「学び続ける姿勢」― 整備は“資格を取って終わり”ではない

 

車は日々進化しています。AI制御、クラウド連携、センサーフュージョン…
これからは「情報を理解し、技術に適応する力」が問われる時代です。

  • 定期的なメーカー講習の受講

  • 診断機のアップデート確認

  • 新型車の取扱説明書の熟読

  • 国交省の技術通達の把握

整備士は「機械に強いだけ」では通用しない、まさに総合技術職です。


💬 鉄則⑤「お客様との対話を怠らない」― 整備はサービス業でもある

 

最後に大切なのが「コミュニケーション」。
どんなに腕のいい整備士でも、お客様との信頼関係が築けなければ、仕事の価値は半減してしまいます。

  • 車の状態を正確にわかりやすく伝える

  • 修理方法や見積もりの意図を説明する

  • 安心して任せてもらえるよう、笑顔と丁寧な言葉を心がける

整備士は“車と人の橋渡し役”。技術も接客も、両輪で成り立つ時代です。


🔚 まとめ:整備士の鉄則は「信頼」と「責任」

 

工具を握る手には、お客様の命がかかっています。
整備士の鉄則とは、技術に対する誠実さと、人に対する思いやりを持ち続けることです。時代がどれだけ変わっても、それは変わりません。

これからも、整備の現場で汗を流すすべての仲間たちと共に、“信頼されるプロ”であり続けましょう!

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

お問い合わせはこちらから!

 

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